2025/05/13 23:06
岩手県は花巻市にある「 るんびにい美術館 」。この場所は、障がいのある方々のアート作品が展示されているだけでなく、「 ボーダレス ー 境界のない世界 」を体験できる特別な空間です。

入り口を潜ると、まず目に飛び込んでくるのは、色彩が踊る作品の数々。力強く、奔放でありながら、どこか深い感情の波を感じさせる ー そんなアートの空間に足を踏み入れると、いつしか自分の中の「 枠組み 」が揺さぶられる感覚になります。

アートの「 境界 」を超えて
わたしが創作する際に大切にしているのは、混沌と秩序のバランス、そして自由な発想です。るんびにい美術館で目にした作品には、例えば、無意識のうちに生み出された線や、感情の奔流をそのままキャンバスに刻んだような表現。これは、わたしが探求しているArt Brut ( アールブ・リュットやBasquiat的なスタイルと響き合うものでした。
アートは技術やルールだけではありません。ここで展示されている作品は、「 こうあるべき!」という概念を打ち破る力を持っていました。むしろ、その枠組みを壊したときに生まれる表現の純粋さ、エネルギーのダイレクトさ ー それが見る人の心に深く刻まれます。
「 ボーダレス 」という哲学
るんびにい美術館のコンセプトは 「 ボーダレス 」です。この言葉は、単なるアートの枠を超えて、社会や日常にも響く概念だと感じました。障がいの有無にかかわらず、すべての人が自由に表現できる場を持つこと。見る側にも、「 こう見るべき 」という先入観を外して作品を感じてほしいです。
アートは自由であり、そこに正解はありません。るんびにい美術館が伝えるメッセージは、わたしの創作にも深くつながるものがありました。だからこそ、今後の作品の中でも、この 「 ボーダレス 」というテーマをどのように取り入れられるかを考えてみたいと思います。
まとま
るんびにい美術館は、単なるアートの展示空間ではなく、「 表現の自由が息づく場でした。枠を外したときに生まれる、純粋な創作のエネルギー。その魅力をもっと探求しながら、わたしも新しい表現を生み出していきたいと思います。